滞欧時代から現在までの画業を集大成。

深い内面性から湧き出る、静かな写実表現。人物、風景、静物、対象を見つめ続ける久野和洋が描く。

久野和洋の絵のまえに立つとき、いつも聞こえてくる共鳴音というのは、たぶんこの視覚イメージを凌駕しようとする、あくなき芸術精神のきしみから発せられるものではなかろうか。
そうであれば、それこそまさに芸術家の本質に直結する、貴重なサインではないかと思う。 ―宝木範義（美術評論家）

著／久野和洋

A4変型　並製本　152頁（カラー96点）