愛される絵が描きたい。
個展にかけられた絵を見て、画家を自分が経営する会社の社長にしようと考えた実業家がいた。
突然、風船会社の社長に就任。
女性でありながら、ワイシャツにネクタイという個性的なファッションに身を包み、社を業界全国シェア一位として築いていった。
知的障害がある若者や学校生活になじめない者など、社会からドロップアウトされた若者を社員として受け入れ、正面から向き合った。
自分らしく生きていくことのむずかしさ、人と関わることのむずかしさを画家は知っている。
この絵と文には画家の愛と葛藤がこめられている。
著/中村久仁子
B5変型 上製本 156頁(オールカラー図版71点)
左:街 中:ブルーの静物 右:はるなはる
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