ワインを愛するすべての人に贈る、もっと深くワインの世界を知るための礎の書。
私が造る日本のワインは、未来を照らす”ルミエール(光)”にしたい。
133年の歴史を持つ山梨の老舗ワイナリー・ルミエールの4代目として甲州の葡萄とテロワールに学び、早くから日本ワインの国際的評価を高めるために海外へ挑戦。
世界トップレベルのワイン醸造家たちと熱い友情を交わすなかで、世界一の評価を得るに至った一人の醸造家・塚本俊彦が築いたワイン造りの軌跡と礎の書。
本書では、日本や海外の葡萄とワインにまつわる歴史物語や、国際ワインコンクールでの受賞で花開いていった世界のトップブランドとの交流や中国のワイン造りへの貢献について、専門家たちによるワインの科学や健康への効果に関する知識など、興味深いエピソードも豊富に掲載。
また、味わい深い葡萄を育む甲州のテロワール(風土)と、自然との共生の元に営まれるルミエール・ワイナリーの魅力も紹介。
フランス・ボルドーをはじめ世界のトップ醸造家たちから絶大なる信頼と尊敬を集める著者に寄せられたメッセージも多数掲載。
ワインを愛するすべての人に贈る、必見の書。
<目次>
1章 ワインへの道―日本
2章 海の向こうのワイン物語
3章 ワインが広げた人と人の繋がり
4章 ワインの科学と謎
5章 妙薬としてのワイン
6章 甲斐の国のぶどう園便り
7章 ワインの時間
8章 ルミエールの歩み
著/塚本俊彦
監修/吉澤淑、由水常雄
B5変型 上製本 224頁(図版約230点)
◆塚本俊彦(つかもととしひこ)
1931年、旧オランダ領東インド生まれ。
青山学院大学経済学部修士課程修了。
1957年、甲州園(現・株式会社ルミエール)へ入社し、ワイン造りを始める。
1967年、第2回ECモンドセレクション国際ワインコンクールで赤、白ともに金賞受賞。
以後35年にわたって国際ワインコンクールで連続入賞。
1983年、国際ワインコンクールの審査員に就任。
1998年、東洋人として初めてボルドーワインアカデミーの客員会員となる。
1999年、フランス政府よりフランス共和国国家功労勲章シュバリエ農事功労勲章叙勲。
訳書に『ザ・ワイン』(日本科学技術供与刊 1986年)、著書『ワインの愉しみ』(NTT出版 2003年)。
現在、株式会社ルミエール会長。
|