人縁地縁、という言葉があるが、
水村喜一郎さんは故郷であれ友であれ、
喪われた人間風景を終生追いもとめて生きる画家なんだなと再認識した。
(無言館館主・窪島誠一郎)
水村喜一郎は1946年墨田区向島で生まれ、9歳の時に高圧電線にふれ両腕を失い、20歳のころ庫田叕と知り合い、後に主体美術協会の寺田政明を紹介され本格的に画家として作品を発表する。
画家が生まれ育った東京の下町、アトリエのある鴨川の海辺や雪国など、昭和の風景が懐かしい一冊。
著/水村喜一郎
245×260mm 簡易フランス装 144頁(図版148点、デッサン)
水村喜一郎美術館 ≫
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