「おかえり」と迎えてくれる懐かしいふるさと、遠野。
深呼吸したくなるやさしい風景が心に沁みる。
写真家田中一郎が感じた日本の原風景。
遠野の写真集の決定版!
1964年から2年間遠野で暮した著者が30年ぶりに訪れた遠野は、昔の姿を失いつつあった。今のうちに遠野の美しい風景を後世に残そうと思い立ち、1997年再び遠野の地に下り立った。
1997年から2002年までの5年間、ほぼ毎月、遠野を撮り続けた写真家田中一郎。広がる田園、雄大な山々、鄙びた家並み、神々を祀る石碑、道端に可憐に咲く花々、紅く色づく樹々、深閑とした雪景。訪れた人を温かく受け入れてくれる、どこか懐かしい風景。
宮沢賢治が眺め、柳田国男が愛した、日本のふるさと遠野。
著/田中一郎
A4変型 並製本 112頁(図版109点)
◆田中一郎 (たなかいちろう)
1935年 東京に生まれる。
1960年 東京慈恵会医科大学卒業。
1964-66年 岩手県立遠野病院勤務。
1975年 相模原市にて耳鼻咽喉科医院を開設。
1997年 写真展「湘北の四季」をミノルタコミュニティスペースにて開催。
1999年 写真展「夢山河遠野」を富士フォトサロン(銀座)にて開催。
2000年 シリーズ「遠野夢紀行」が第8回「前田真三賞」にノミネートされる。
2003年 写真集『遠野夢山河』(光村推古書院)を出版。写真展「遠野夢山河」を富士フォトサロン(銀座)にて開催。
2007年 写真集『みちのくの詩』(光村推古書院)を出版。写真展「みちのくの詩」を富士フイルムフォトサロン(東京・仙台)にて開催。
日本風景写真協会(JNP)会員。
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