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石内都写真集 Infinity ∞ 身体のゆくえ |
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2009年4月 |
定価 : 2,750
円 (本体 : 2,500
円) |
ISBN 978-4-7630-0921-0 C0072 |
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祝! ハッセルブラッド国際写真賞受賞!
本書は1980年代末から現在までの石内の真骨頂である「身体」をテーマにしたアンソロジー。
40歳を期に、風景や建物から人間へと目を向けた彼女は、同年生まれの女性の手足を撮影した《1・9・4・7》。
以後、舞踏家大野一雄の膚を撮った《1906 to the skin》、男姓の身体の末端を探求した《爪》、傷跡を接写した《SCARS》、《INNOCENCE》、トランスジェンダー(性別越境)をテーマとする《A to A》などのシリーズを通して、皺や傷跡といった、身体に刻まれる生の軌跡を写真にとらえてきた。
そして2000年の母の死により遺された品物を撮影した《Mother’s》、それを引き継ぐように広島の被爆者の遺品を撮影した《ひろしま》において、遺された服飾品から不在の身体をなぞり、故人が生きた日常に思いを馳せる。
限りある生の時間を終えたあと、身体は何処へ向かうのか?
本書は、写された像のむこうに、終わりのない時間を刻む無限の世界-Infinity-を探るかのような、石内都の研ぎ澄まされた眼差しをたどる。
著/石内都
装幀/中島英樹
B5判 並製本 184頁(カラー96頁、図版76点)
◆石内都(いしうちみやこ)
1947年群馬県桐生市生まれ。
神奈川県横須賀市で育つ。
1979年「Apartment」で女性写真家として初めて第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。
2005年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。
2007年より現在まで続けられる被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も国際的に評価され、近年は国内各地の美術館のほか、アメリカ、オーストラリア、イタリアなど海外で作品を発表している。
2013年紫綬褒章受章。
2014年には「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。作品は、横浜美術館をはじめ、東京国立近代美術館、東京都写真美術館など国内主要美術館、ニューヨーク近代美術館、ポール・ゲティ美術館、テート・モダンなど世界各地の美術館に収蔵されている。
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