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君は歩いて行くらん 中川幸夫狂伝 |
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2010年8月 |
定価 : 2,640
円 (本体 : 2,400
円) |
ISBN 978-4-7630-1026-1 C0071 |
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もっとも日本的な「生け花」を刺殺し、
その血で花の命を造形した悲しくも狂おしき鬼才。
にっぽにあ・にっぽんの粋・中川幸夫は、いかにして出現したか?
丸亀城下。中川幸夫未生の江戸・明治・大正と先祖三代にわたり中川に注入されていく花・書・漆・俳句‐まさに「日本のエキス」。
錬金術のごとく生まれた「にっぽにあ・にっぽん・中川幸夫」を、各時代の日記を手がかりに、同じ郷土で生まれ、中川幸夫を凝視してきた人間ドラマの旗手・早坂暁が驚くべき手法で描く3D的幻視館。
著/早坂暁
四六判 上製本 352頁(カラー8頁)
◆早坂暁 (はやさかあきら)
1929年(昭和4)、愛媛県松山市生まれ。
作家・中川幸夫事務所世話人代表。本名、富田祥資(とみたよしすけ)
日本大学芸術学部演劇科卒業後、業界紙編集長、出版事業に従事しながらテレビシナリオを書き始める。以後、小説、映画シナリオ、舞台演出、ドキュメンタリー製作を手がける。
代表作に、「夢千代日記」「花へんろ」「天下御免」「ダウンタウン・ヒーローズ」「華日記」「公園通りの猫たち」「戦艦大和日記」などがある。
新田次郎文学賞、講談社エッセイ賞、放送文化基金賞、芸術選奨文部大臣賞、紫綬褒章、芸術祭大賞、モンテカルロ国際テレビ祭脚本賞、放送文化賞、向田邦子賞ほか受賞多数。
◆中川幸夫 (なかがわゆきお)
1918年(大正7)、香川県丸亀市生まれ。
伝統的「生け花」を破壊し、前衛「いけ花」を創造した作家。
幼少の頃、脊椎カリエスにかかる。池坊に属していた叔母のもとで生け花を始める。
戦後、作庭家の重森三玲に認められ、世の注目を浴びる。51年、白菜をいけた作品がもとで、池坊脱退声明を表し33歳で流派を去る。その後は流派に属さず、弟子をもたず、いけ花を中心に、ガラス、書、写真、舞踏家等とのパフォーマンスなどの活動を行う。
作品集『華』『中川幸夫の花』『魔の山』『花人‐中川幸夫の花・ガラス・書』がある(いずれも小社刊)。織部賞グランプリ、日本現代藝術振興賞、東川賞受賞。
2012年3月老衰のため香川県坂出市で死去。享年93歳。
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