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舟越保武 石と随想 |
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2005年1月 |
定価 : 3,300
円 (本体 : 3,000
円) |
ISBN 978-4-7630-0429-1 C0071 |
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石彫 彫刻家の第一人者として高い評価を得、現在も多くの人に愛される作品を世に送り出した”舟越保武”代表作から静謐なる美をたたえる女性像、晩年の左手で作られた作品までを珠玉の随想とともに綴る作品集。没後3年にあたり、待望の記念刊行。
私の中に見える源流には、古い時代の職人たちの仕事場がある。 その仕事場に行って、昔の石職人たちの仲間に入れてもらいたい。そこで素朴な石職人たちと一緒に、同じような仕事を、コツコツと気ながに仕事したい。 職人達は、名もなく、雑念もなく、芸術論もなく、のどかに仕事を続けているのだろう。ただ出来上る仕事だけが、素晴らしいのだ。 この人達こそ、私が最も信頼できる人達なのだ。 私は、源流にあるその地味な仕事に憧れている。 私は、生れるのが千年遅すぎた。 舟越保武(本書より)
写真/高瀬良夫、藤本四八
B5変型 上製本 128頁(立体30点、素描18点、随想12篇)
◆舟越保武(ふなこしやすたけ) 1912年、岩手県生まれ。 東京美術学校(現東京芸術大学)彫刻科卒業。 新制作派協会彫刻部の創立に参加。独力で学んだ直彫りによる石彫の第一人者として活躍。 1950年、洗礼を受ける。キリシタン弾圧をテーマにした《長崎26殉教者記念像》《原の城》などの代表作をはじめ、静謐なる美をたたえる聖女や女性像のつくり手としても知られる。 『巨岩と花びら』が日本エッセイストクラブ賞を受賞するなど、随筆にも多くのファンをもつ。 1987年、病に倒れ右半身が不自由になるが、左手で創作活動を続ける。 1999年、文化功労者に選ばれる。 2002年、逝去。享年89歳。
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