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風景自体を彫刻したい―
国松希根太、最新作品集
絵画42点、彫刻22点を収録
[寄稿]石川直樹(写真家)、立石信一(国立アイヌ民族博物館 学芸主査)、奈良美智(美術作家)
画家・国松登を祖父に、彫刻家・明日香を父に北海道・札幌に生まれた国松希根太は、3代にわたる芸術一家に育った、彫刻や絵画、インスタレーションを行うアーティストである。
廃校となった小学校をアトリエとした父に連れられて、白老町の飛生で幼少期を過ごした国松は、東京で彫刻を学んだのちに札幌へ戻り、その後、制作の場を飛生に定めて、父たちが1986年に結成した飛生アートコミュニティーの活動を引き継いだ。
以来、飛生でメンバーと森づくりをしながら、縄文からアイヌへと人々が伝えていく文化や、大地の変動によって自然が刻む地形など、白老の地に息吹くものを感じとり、地平線や水平線、山脈や氷河、洞窟などの輪郭(境界)を題材に造形表現を続けている。
大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレや札幌国際芸術祭などでも作品発表をし、国内外でも注目が高まる国松希根太の最新作品集刊行。
●日英併記
<目次>
HORIZON
アフンルパルが繋いだ緑/石川直樹
GLACIER MOUNTAIN
歩くことから/立石信一
飛生のアトリエ
飛生での日々/奈良美智
WORMHOLE
COSMOS
飛生アートコミュニティー
この地で息吹く/国松希根太
略歴
作品リスト
著/国松希根太
寄稿/石川直樹(写真家)、立石信一(国立アイヌ民族博物館 学芸主査)、奈良美智(美術作家)
A4判変型 並製本 160頁(図版90点)
オフィシャルホームページ
国松希根太 OFFICIAL WEB ≫
◆国松希根太(くにまつきねた)
1977年、北海道生まれ。
多摩美術大学美術学部彫刻科を卒業後、2002年より飛生アートコミュニティー(北海道、白老町)を拠点に制作活動を行なう。
近年は、地平線や水平線、山脈、洞窟などの風景の中に存在する輪郭(境界)を題材に彫刻や絵画、インスタレーションなどの作品を制作している。
主な個展に"material"(スパイラルガーデン、東京)、"地景を刻む"(飛生アートコミュニティー、白老)、2014年より隔年で個展を開催(t.gallery、東京)。
主なグループ展に"* folding cosmos VILLA SAVOYE"(サヴォア邸、ポワシー、フランス)、"大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2018"(千手神社、十日町)、"札幌国際芸術祭2024" (未来劇場[東1丁目劇場施設]、札幌)。
また、「Ayoro Laboratory」(2015-)の活動としてアヨロと呼ばれる地域を中心に土地のフィールドワークを続ける。
飛生アートコミュニティーにて結成されたアーティスト・コレクティブ「THE SNOWFLAKES」(2020-)の一員として活動を続ける。
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