アート作品
ショップご担当者様用
Contact
今すぐ買う
買い物かごに入れる
お気に入りに追加
重版出来!(2024年8月) 9,500部突破! トリックに迫る 謎解きの決定版 落ち着きがなく引っ込み思案だったエッシャー。しかし彼は、まぎれもなく卓越した芸術家であった。 エッシャーは、グラフィックアートの想像的可能性を広げた点で評価される唯一無二の芸術家であろう。科学、自然、厳密な分析、高い芸術などが関連し合う彼の作品は、見る人すべてに驚きを与えてきた。 この芸術家をより深く掘り下げ、新しい世代のあらゆる分野の芸術家に刺激を与え続けている数多くの遠近法的、幾何学的、構成的パラドックスと能動的に関わるという、かけがえのない作品を紹介する。 本書では、エッシャーがサミュエル・イェッスルン・ド・メスキータに師事していた頃のアール・ヌーヴォーにインスピレーションを得た作品を手始めとして、イタリア滞在時代の作品を中心に掲載。 現代アートのみならず過去の美術からもインスピレーションと影響を受けたエッシャーは、幾何学的な構成と厳密さを追求して、類まれな芸術作品を実現した。シュルレアリスムやオプティカル・アートなどの芸術的潮流を予見させる存在であったといえる。 彼が自身の創造的な世界を形づくる鍵を見出したのは、数字や幾何学、数学の世界においてだけではなかった。 芸術的言語を幅広く駆使し、それらを融合させて魅力的な新しい道を切り開いたのである。この点で、エッシャーは美術史における例外的な存在であり、幅広い層の人々の関心を惹きつけてやまない人物だと言えるだろう。 本書は「エッシャーの不思議のヒミツ」を知る決定版といえる。同名展覧会の公式図録兼書籍として刊行。 ●日英併記 <目次> 主催者あいさつ メッセージ/フェデリコ・ジュディーチェアンドレア、マーク・フェルトハイゼン 数学からヒッピーまで:M.C. エッシャーの作品がたどった不思議な道程/フェデリコ・ジュディーチェアンドレア エッシャーの版画技法/サル・アイアキンタ 日本におけるエッシャー受容の諸相─「エッシャー展」に寄せて/熊澤弘 【図版】 第1章 デビューとイタリア 第2章 テセレーション(敷き詰め) 第3章 メタモルフォーゼ(変容) 第4章 空間の構造 第5章 幾何学的なパラドックス(逆説) 第6章 依頼を受けて制作した作品 ・作品解説(英文) ・M.C. エッシャーの年表 ・主要参考文献 ・作品リスト [ 本書のポイント ] ・初期作品から代表作までを網羅。エッシャーの全容を知る中でもイタリア時代の作品は必見。 ・カテゴリーごとの編集で、新たなエッシャーの側面を知ることができる。 ・くわしくわかるエッシャーの専門家による巻頭論文。 ・ほぼ全作品に作品解説を付す。 監修/熊澤弘 B5判 並製本 280頁(図版196点) 【展覧会情報】 「エッシャー 不思議のヒミツ」 会場:佐川美術館 ≫ 会期:2023年12月14日(木)〜2024年2月25日(日) 会場:富山県美術館 ≫ 会期:2024年4月27日(土)〜2024年6月30日(日) 会場:豊田市美術館 ≫ 会期:2024年7月13日(土)〜2024年9月23日(月・祝) ※本書は本展の公式図録兼書籍です。 ◆M.C. エッシャー 1898年、マウリッツ・コルネリス・エッシャー(M.C. エッシャー)は、オランダに生まれた。家には父が日本より持ち帰った浮世絵が多くあった。 建築装飾美術学校での教師のメスキータの勧めもあって、グラフィックアートの道に転向し、版画技術の基礎を習得。奇想なトリックだけでなく、緻密で卓越した版画技術も評価されるエッシャーの基礎は学生時代に築かれたといえる。 画家としてデビューしたしエッシャーは、イタリアの地に魅了され、多作の時代を迎えた。 1936年、ファシストの台頭によって前年にイタリアを離れたエッシャーは、スペインのアルハンブラ宮殿再訪を機に、幾何学模様に魅了される。テセレーション(ある形で隙間なく平面を敷き詰めること)作品を夢中で制作するようになる。その後、メタモルフォーゼ(ある形が次第に別の形へ変形する)作品や、空間構造の作品、錯視を取り入れた作品など、独自の世界観で、爆発的な人気を得るが、当時流行していたヒッピーによって、作品が自らの意図と違う形で解釈され、自身の作品を守るため、1968年に財団を立ち上げ、作品の保存・普及・保護に努めた。 1972年73歳、癌を患いこの世を去る。 この投稿をInstagramで見る 求龍堂(@kyuryudo_art_publishing)がシェアした投稿
この投稿をInstagramで見る 求龍堂(@kyuryudo_art_publishing)がシェアした投稿
求龍堂(@kyuryudo_art_publishing)がシェアした投稿