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横山大観筆「霊峰春色」 本作の制作年代は厳密には特定できないが、落款は昭和15〜22年頃の作品にみられる「抜け落款」といわれる書体であり、70歳を超えたにも関わらず画技も気力も高揚した時期にあたる。 本作においても富士そのものは真景に基づくが、雲煙の彼方に頭頂部を現し手前に桜を配する構図は実際の風景とは異なり、富士と桜を配することで戦時下における国威高揚を示す時代背景に加え、大観独特の気品や情緒といった精神的な象徴性が画面に表れている。かつて取り組んだ朦朧体では色彩を主体とする没骨描法を試みたが、油彩画と異なり日本画の顔料はマチエール(絵肌)が弱く、水彩画のような味わいの表現力の弱さが克服できなかった。後年その経験を踏まえ、墨と色彩を等価におき墨を色彩として取り入れており、本作でも雪を頂く霊峰は胡粉と墨彩でくっきり描かれ、富士の白肌が雲煙の中で清浄に輝きわたっている。 色彩のコントラストにより富士の崇高なさまを表現するとともに、雲煙は幽玄な雰囲気を醸し出し、山桜の薄紅色が画面に華やかさを添えている。(付属解説書より抜粋) 【作品名】「 霊峰春色 」 【作家名】横山大観 【技法】彩美版® シルクスクリーン併用 【限定】200部 【用紙】特製絹本 【画寸法】500 x 650mm(15号大) 【額寸法】710 × 860 【額縁】特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き 【付属】クロス貼りタトウ 【重量】約6.6 kg 【証明】額裏に監修者の承認印・限定番号付き証紙を貼付 【原画所蔵】桑山美術館 【監修】横山隆 ※額の変更はできません。 ※こちらの商品の発送はお申込みから約1ヶ月後の納品を予定しております。 [ 彩美版®とは ] 画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。 最新のデジタル加工処理技術と高精度なプリントにより、原画の持つ微妙なニュアンスや作家の筆遣い といった絵の鼓動までもが見事に表現されております。 「彩美版®」は共同印刷株式会社の登録商標です。 ◆横山大観(よこやまたいかん) 明治元年(1868年) 茨城県水戸市に生まれる。本名、秀麿。 明治22年(1889年) 東京美術学校に第一期生として入学。 明治26年(1893年) 東京美術学校絵画科を卒業。 明治29年(1896年) 東京美術学校図案科助教授となる。 明治31年(1898年) 美術学校騒動。校長岡倉天心らと共に辞職し、日本美術院創立に参画。 明治36年(1903年) 菱田春草らとインドに外遊する。 明治37年(1904年) 天心、春草らと渡米し、各地で作品を展覧。 明治38年(1905年) 米国より欧州に渡り、各国を周って帰国。 明治39年(1906年) 日本美術院が茨城県五浦に移転。春草、下村観山らと共に家族で同地に移住。 明治40年(1907年) 第一回文展開催に際し、審査委員を務める。 明治42年(1909年) 上野池之端に新居を構える。 明治43年(1910年) 寺崎広業らと中国へ旅行。 大正2年(1913年) 天心が死去し、観山らと共に日本美術院再興を計画。 大正3年(1914年) 東京・谷中に日本美術院を再興し、経営者・同人となる。再興第一回院展を開催。 昭和5年(1930年) ローマ日本美術展開催。美術使節としてイタリアに赴く。 昭和6年(1931年) 帝室技芸員となる。 昭和10年(1935年) 改組帝国美術院会員となる。 昭和12年(1937年) 第一回文化勲章を受章。帝国芸術院会員となる。 昭和18年(1943年) 「霊峰春色」を制作。 昭和33年(1958年) 逝去。享年89歳。正三位勲一等に叙せられ旭日大綬章を追贈される。 ※寸法、重量等は、天然材料を使用し一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合があります。 ※上記オンラインショップ掲載写真等の無断転写、複製、転載およびインターネットでの無断使用を禁じます。 ご使用されているパソコンのモニターおよび携帯電話のメーカー・機種・画面設定等により、 実際の商品の色と異なって見える場合がございます。予めご了承の上、ご注文ください。
本作の制作年代は厳密には特定できないが、落款は昭和15〜22年頃の作品にみられる「抜け落款」といわれる書体であり、70歳を超えたにも関わらず画技も気力も高揚した時期にあたる。 本作においても富士そのものは真景に基づくが、雲煙の彼方に頭頂部を現し手前に桜を配する構図は実際の風景とは異なり、富士と桜を配することで戦時下における国威高揚を示す時代背景に加え、大観独特の気品や情緒といった精神的な象徴性が画面に表れている。かつて取り組んだ朦朧体では色彩を主体とする没骨描法を試みたが、油彩画と異なり日本画の顔料はマチエール(絵肌)が弱く、水彩画のような味わいの表現力の弱さが克服できなかった。後年その経験を踏まえ、墨と色彩を等価におき墨を色彩として取り入れており、本作でも雪を頂く霊峰は胡粉と墨彩でくっきり描かれ、富士の白肌が雲煙の中で清浄に輝きわたっている。 色彩のコントラストにより富士の崇高なさまを表現するとともに、雲煙は幽玄な雰囲気を醸し出し、山桜の薄紅色が画面に華やかさを添えている。(付属解説書より抜粋)
【作品名】「 霊峰春色 」 【作家名】横山大観 【技法】彩美版® シルクスクリーン併用 【限定】200部 【用紙】特製絹本 【画寸法】500 x 650mm(15号大) 【額寸法】710 × 860 【額縁】特製木製額金泥仕上げ、アクリル付き 【付属】クロス貼りタトウ 【重量】約6.6 kg 【証明】額裏に監修者の承認印・限定番号付き証紙を貼付 【原画所蔵】桑山美術館 【監修】横山隆 ※額の変更はできません。 ※こちらの商品の発送はお申込みから約1ヶ月後の納品を予定しております。
横山大観 「神州第一峰 右隻(半双)」【限定150部】
275,000円(本体250,000円)
横山大観 「神州第一峰 左隻(半双)」【限定150部】
大観邸 画業と暮らしと交流 (展覧会公式カタログ)
ISBN 978-4-7630-1902-8 C0071
2,750円(本体2,500円)
横山大観の富士 (展覧会公式カタログ)
ISBN 978-4-7630-1514-3 C0071
1,650円(本体1,500円)
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