[ 画像を拡大 ] |
うたえなくなったとりと うたをたべたねこ |
|
2017年11月 |
定価 : 1,980
円 (本体 : 1,800
円) |
ISBN 978-4-7630-1727-7 C0093 |
|
|
|
|
|
数量
|
|
ねえ、歌ってよ、ぼくのために。
窓辺の鳥に恋をした黒猫と、歌えなくなった鳥の、切ないラブストーリー
窓辺の鳥に恋をした黒猫。歌えなくなった鳥は、あなたに歌を食べられたと、黒猫に言いました。
誤解を解きたくて、もう一度歌を歌ってほしくて、黒猫はせっせとプレゼント。最後に贈った黒猫にしかできないキスで、鳥の想いは歌になってあふれ出るのでした。
だれもが一度は経験する切ない恋心を思い出す、黒猫と鳥のラブストーリー。
絵本作家たなかしんがあなたに贈る恋の処方箋。QRコードをかざすと、竹澤汀の甘く切ない歌声が聴こえてくる。ちょっと泣きたい夜に、歌を聴きながら読めば、きっと心が軽くなる。
想いは届くことを予感させてくれる、恋愛下手な大人のための絵本。
「ぼくは音楽が好きだ。中でも歌はとても好きだ。
ぼくは高校生の時、軽音部に入っていてブルーハーツのコピーをしていた。
一人で弾き語りをしたり作詞・作曲もしてはみたけれど、才能がないなと早々に諦めた。
絵は見てもらわないと知ってもらうこともできないけど、音楽はたまたまつけたラジオから流れてきたり、偶然入ったお店でかかっていたり、誰かが口ずさんでいたりして、伝わっていくことがある。コンサートで何万人もの人がいっぺんに感動しているところを見ると、あ〜音楽ってすごいな、いいな〜と思ったりもする。
この絵本は、そんな話とは全く関係がない。
これは不器用なねこと無口なとりのお話。ふたりに共通するのは歌が大好きなこと。愛は伝えるのが難しく、恋はいつだってうまくいかない。でもやさしくて誠実な想いは、相手の心に少しずつふわりと積もってくれるかもしれない。その積もった想いが返ってくるとは限らないけど、それでもいい。互いの幸せを願い、行動することで生まれる極稀な奇跡を信じることが大切なのだから。この本はそんな奇跡の一つの物語。
ぼくの絵と竹澤汀さんの歌との出会いもきっと奇跡の一つだと思う。とりあえず高校で音楽の道を諦めた自分を褒めたいと思う。奇跡の一歩はそんな関係のないところから始まっているのかもしれない。」
たなかしん
著/たなかしん
歌/竹澤 汀
210×210mm 上製本 40頁(図版22点)
オフィシャルホームページ
たなかしん OFFICIAL WEB ≫
竹澤汀 OFFICIAL WEB ≫
◆たなかしん
1979年大阪生まれ。画家、絵本作家。
絵の下地にアトリエのある明石の海の砂を使い、独特のマチエールを生みだす。
海砂は波打ち際の細かい部分を使う。そこには、山から運ばれた岩や砂など大地の恵み、海から運ばれた貝殻や珊瑚などの海の恵みが混ざりあう。
採取した海砂の塩を洗いながし、天日に干すことにより、太陽のエネルギーさえもキャンバスに閉じこめる。
2004年から毎年各地で精力的に個展を開催、海外の展覧会にも参加。
2015、2016年とつづけて「Sharjah Exhibition for Children’s Book Illustrations」(UAE)に入賞するなど、受賞歴も多数。
画家として活動するかたわら、2002年頃から絵本を描きはじめ、文、絵、編集、製本もすべて自らが行う手作り絵本を30作品以上発表している。
2005年イタリア・ボローニャブックフェアをきっかけに台湾の出版社Grimm Pressから『巧克力熊』』(くまさんのチョコ)を出版。
台湾では他に『月とカラス』、ハート型の絵本『いつもきみと』が日本語と中国語の2ヶ国語で出版されている。
日本では『かみさまのいたずら』、『モグちゃんのねがいごと』(以上田中書店)や、特装本『げんきのないピエロ』、『たなかしん作品集PORTRAIT』、『STORYS』、『ガマ王子VSザリガニ魔人Paco〜パコと魔法の絵本〜 』(文/後藤ひろひと)、『げんきのないピエロのたからもの』(以上求龍堂)、『クークーグーグー』(あかね書房)などがある。
ほかに積水ハウスのサステナブルブック「クララのもり」「ぐるるるる」の作・画を担当。
岡山県倉敷市のゆるキャラ「Gパンだ」のデザインなども手がけている。
舞台美術、広告、服飾デザイン、キャラクター制作、ワークショップなど、現在幅広く活動中。
|
|
|
|
|
|