色即是空 空即是色(しきそくぜくう くうそくぜしき)の世界。
この庵は色でもあり空でもある。
志村ふくみ(染織家・随筆家)
《ガラスの茶室―光庵》は、第54回ヴェネツィア ビエンナーレ国際美術展 Glasstress 2011 にて建築プロジェクトとして発表され、2015年に京都の天台宗青蓮院門跡境内将軍塚青龍殿の大舞台に設置された。
将軍塚青龍殿には、日本三大不動の一つに数えられる国宝 青不動明王が奉納されており、標高220メートルの大舞台からは京都市街を一望することができる。
そのガラスの茶室と自然の光が一体化することで、感覚の中に存在する日本文化の本質を見ることを試みた。
本書は、SNSに投稿された四季折々の光庵の姿をとらえた写真集。
<目次>
序 「色(しき)と空(くう)のあわい」志村ふくみ
図版 《ガラスの茶室―光庵》
作品解説 「自然と一体となる時―《ガラスの茶室―光庵》」黒沢綾子
吉岡徳仁プロフィール
Tokujin Book Project フォトグラファーズ・リスト
監修/吉岡徳仁
寄稿/志村ふくみ(染織家・随筆家)、黒沢綾子(ジャーナリスト)
翻訳/木幡和枝
148×148mm 並製本 264頁(図版183点)
オフィシャルホームページ
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◆吉岡徳仁(よしおかとくじん)
1967年佐賀県生まれ。
1986年に桑沢デザイン研究所を卒業後、倉俣史朗と三宅一生のもとでデザインを学ぶ。
2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。
デザインや建築、現代美術の領域において活動し、自然をテーマにした人間の感覚を超越する作品は、国際的に高く評価されている。
2001年紙の椅子《Honey-pop》、2006年パンの椅子《PANE chair》、2002年から始まるガラスのプロジェクトなどの代表作は世界的に評価され、ニューヨーク近代美術館、ポンピドゥー・センター、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館、クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館、ヴィトラ・デザイン・ミュージアムなどで永久所蔵品に選ばれている。ガラスのベンチ《Water Block》は、パリのオルセー美術館の印象派ギャラリーにて、モネ、セザンヌ、ルノワールに代表される印象派の作品群とともに常設展示されている。
アメリカ「ニューズウィーク」誌による“世界が尊敬する日本人100人”に選ばれている。
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「TOKUJIN YOSHIOKA Glass Tea House KOU-AN」 ≫
©Yasutake Kondo
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