縦横無尽に生きるにもほどがある!
彼は、仏画師・洋画家・漫画家・日本画家だった。
多芸多才の画人・小川千甕の初回顧展に当たりその全貌を紹介!
小川千甕(1882-1971 本名・多三郎)は、京都の書肆「柳枝軒」の家に生まれ、15歳で仏画師に師事するかたわら、浅井忠に洋画を学ぶ。
同じ浅井門下の千種掃雲、芝千秋らと丙午画会に参加、新傾向の日本画を描いた。同時期に京都市立陶磁器試験場の絵付け技手となったことをきっかけに「千甕」(せんよう・ちかめ)と号した。
<目次>
緒言
写生のゆくえ〜小川千甕の芸術/増渕鏡子
図版
第一章 京都での修業その壱――仏画と洋画 明治29年(1896)〜明治39年(1906)
第二章 京都での修業その弐――日本画とデザイン 明治40年(1907)〜大正2年(1913)
特集1 明治期のスケッチブックから
第三章 東京、そしてヨーロッパへ 明治43年(1910)〜大正3年(1914)
第四章 縦横無尽の時代へ――日本画家・洋画家・漫画家として 大正4年(1915)〜大正15年(1926)
特集2 明治・大正期のスケッチブックから
特集3 千甕、福島へ行く
第五章 昭和の「南画家」として 昭和元年(1926)〜昭和20年(1945)
特集4 昭和期のスケッチブックから
第六章 晩年輝く――縦横無尽・放縦遊戯の世界 昭和20年(1945)〜昭和46年(1971)
小川千甕筆《西洋風俗大津絵》考〜浅井忠と大津絵をめぐって〜/植田彩芳子
私の絵は地面に足の付いた俗画だ、と千甕は云った。/野地耕一郎
主な作品・画題解説
落款・印章
小川千甕年譜/増渕鏡子編
小川千甕書誌/橘川英規編
作品目録
編/小川千甕展実行委員会、泉屋博古館分館(野地耕一郎)、福島県立美術館(増淵鏡子・紺野朋子)、京都府京都文化博物館(植田彩芳子)
B5変型 並製本 240頁(図版358点)
【展覧会情報】
初の回顧展「小川千甕展 縦横無尽に生きる」
会場:福島県立美術館 ≫
会期:2014年10月11日(土)〜2014年11月24日(月)
会場:泉屋博古館分館 ≫
会期:2015年3月7日(土)〜2015年5月10日(日)
会場:京都府京都文化博物館 ≫
会期:2015年12月8日(火)〜2016年1月31日(日)
※本書は本展の公式図録兼書籍です。
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