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しむらのいろ 志村ふくみ・志村洋子の染織 |
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2009年10月 |
定価 : 4,180
円 (本体 : 3,800
円) |
ISBN 978-4-7630-0935-7 C0072 |
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数量
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「志村の色」の根源。
草花に色があるように、いにしえ人への想い、
世界の子どもたちの笑顔、人類の罪科。
すべてに闇と光 ― 色がある。
大石芳野だけが写しえた「しむらのいろ」の魂。
染織界の第一人者、志村ふくみ。母と同じ道を歩く志村洋子。ふたりの「色」をテーマにした作品集。
撮影は、戦禍の人々の表情を生き生きと捉えるドキュメンタリー写真家、大石芳野。京都・嵯峨嵐山の風景のなかで、志村ふくみ・洋子氏の新作の着物中心に撮り下ろした写真が着物の生命を浮かびあがらせる。
文はふくみ・洋子の色彩に対する根源的な体験を書き下し、志村芸術の色彩感覚の源泉がわかる作品集。
◆本文より
【白】
古代の人は白い布を白に染めた。貝殻、骨粉などで染めたらしい。そしてオゾンで漂白した。
雪中の白鷺、白魔術、白夜。
(志村ふくみ)
【赤】
深い藍色をたたえた湖の源は、地球の中のどこにあるのだろう。
創世以来、安らいでいた湖の源はとうとう抑えることのできない苦しさから、紅い紅い涙を流し始めた。その涙は水源から噴き出し、藍色の水面を紅の涙で染めた。藍と紅は湖面にいくつもの影を作っていった。それを岸から見ると紫の蜃気楼のようだった。
(志村洋子)
●日英併記
<目次>
「色の思い出」/洋子
白
緑
「文鳥」/ふくみ
「禅庭、緑・白・灰」/ふくみ
青
赤
黄
紫
祈 大石芳野さんの写真に見える色
「闇から甦った色彩」/大石芳野
しむらのいろ『色のコンポジション 志村ふくみ・志村洋子』作品
著/志村ふくみ、志村洋子
撮影/大石芳野
A4変型 並製本 136頁(オールカラー、図版72点)
志村ふくみ 特設ページ ≫
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